臨時的教員の雇い止め撤回裁判にご支援を!

公務員・教育
正規教員としての地位確認要求
5月15日 千葉地裁で裁判スタート
 千葉県の公立高校で働いていた臨時的任用教員Sさんの正規教員としての地位確認を求める裁判の第1回公判が5月15日に千葉地裁で行われました。
 被告の千葉県教育委員会(熊谷俊人千葉県知事)は出廷せず、次回にSさんの意見陳述を行う旨と次回日程の確認のみ閉廷になったが、その場で報告集会を行った。
 代理人の山本志都弁護士は「Sさんは他の民会社に就職が決まっていたが、新年度直前の3月28日に県教委は教員が足りず困っているから教壇に立ってほしい。すぐに勤務校に近いところに引っ越ししてほしいと伝えて採用した」
「にも関わらず雇用の調整弁として利用し、正規教員化は知らんぷりをし続けている」と指摘しました。
 さらに非正規公務員の無期転換権や身分保障に関する法律が整備されていない問題も取り上げていきたいと語りました。また裁判所は民事事件のオンライン化を進めているので傍聴に大勢参加してほしいと訴えました。
 その後、傍聴した支援者から感想や質問が出され、非正規公務員の問題に取り組むユニオン習志野の菊池委員長は「非正規公務員はSさんと同じ目にあっている人が多い。そうした人たちのためにも共に闘いたい」と語りました。
 当該のSさんは「長いこと非正規教員を続け、本当のことを教育委員会に申し出てもはぐらかされて来た。これからも闘い続けていきたい」と抱負と決意を述べました。
 次の裁判は9月11日(水)午後3時から千葉地裁です。ぜひ多くの皆さんの傍聴を訴えます。裁判費用のカンパや支える会への加入もお願いします。裁判についての学習会も準備していますので、ぜひご参加ください。(T)
ちば合同労組ニュース 第167号 2024年06月1日発行より